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中国リアルタイムレポートREALTIME REPORT

第八回中国国際アニメーション・ゲーム博覧会(CCG EXPO) 視察報告

【主催】

中華人民共和国文化部
上海市人民政府

【共催】

上海市文化ラジオテレビ管理局
(上海)国家アニメーションゲーム産業振興基地
上海東方メディア集団有限公司(SMG)

【協賛】 上海炫動伝播股莉ス有限公司(SMG傘下企業)
上海炫動匯展文化伝播有限公司
(SMGとアニメーション基地運営会社が共同出資)
【特別感謝】 徳稲教育機構
【特別支持】 国家対外文化貿易基地
【開催期間】 開催期間:2012年7月12(木)~16日(月)
【開催面積】 30,000平米
【開催場所】 上海世界博覧会展覧館(上海市浦東新区国展路1099号)

2005年から始まった中国国際アニメーションゲーム博覧会(以下CCG EXPOという)は、7年間の発展を経てますます専門化、国際化、ハイレベル化、大規模化を達成できた上、当初は対企業がほとんどだったが今では副次的に対消費者イベントとしてのポジションも確立できたそうです。なお、CCG EXPOホームページの暦年情報によると、出展企業類のトップ3位はそれぞれ、ゲーム機器23%、オンラインゲーム21%、ブランドライセンス関連17%(関連グッズ9%)で、参加人数は延べ約40万人という。参加者年齢層としては、4~14歳33.2%、15~35歳45.7%、36~40歳12.8%、その他8.3%で、現場取引額8.13億人民元、協力意向契約額34.9億人民元で、合計43.03億人民元だそうです。そして、2012年7月12(木)~16日(月)、注目を集めた第八回CCG EXPOはいよいよ上海世界博覧会展覧館で開催されました。

5日間で合計15万人が来場

今回のCCG EXPOでは、13カ国とエリアの約308社の関連企業が出展し、オンラインゲーム展示エリア、商用ゲーム機器展示エリア、国際連合展示エリア、テーブルゲーム展示エリア、アニメーション基地展示エリア、漫画出版類展示エリア、アニメーションライセンス展示エリア、関連グッズ販売エリアとステージで配置され、海外企業の出展面積は総面積の4割を超えました。平日初日だけで参加者数3万人で(5日間で合計15万人を超えて去年より1万人多かったという)、30分以上の行列で待たされ、現場取引額は約4億元ほどの盛況を収めたそうです(AKB48梅田彩佳、菊池彩香、藤江麗奈の握手会が2時間も続いたらしい)。特に開幕式では、上海アニメーション業界協会が正式的に成立し、中国のアニメーション業界は大いなる一歩を踏み出したと思います。

私ももともとアニメに興味津々なので、身をもって雰囲気を体験するため、二日目の13日(金)に行ってまいりました。

入場まで1時間の行列

地下鉄から出るとすぐにコスプレの人を発見。

 

 

入り口のところにある高さ7mのガンダムと7.4mのBUMBLEBEEのモデルが大人気でした。

 

 

9時からの入場ですが、初日が大盛況と聞いていたので、30分前に到着するようにしましたが、それでも前に並んでいた人でいっぱいでした。

 

 

結局1時間ぐらい並んで、9時30分にやっと中に入れました。ちょっと疲れましたが、すごくわくわくしていました。

 

 

世界のキャラクターが大集結

中に入ると、黒猫刑事、嬉羊羊などの中国のキャラクターだけでなく、日本の聖闘士星矢、NARUTO、夏目友人帳、BLEACH、ONE PIECE、初音ミク、ガンダムの他、アメリカのBUMBLEBEE、ガーフィールド、スパイダーマン。。。さまざまなアニメキャラクターのポスターや関連グッズ、コスプレが次々と目に飛び込んできました。

作家のサイン、販売会や、ガンダム大会の受賞式、コスプレ決勝戦のイベントもにぎやかでした。

コスプレが大人気

特に今回のコスプレは個人部門も開催され、舞台に上がった時もキャラクターを演じるだけではなく、踊ったり、歌ったりもしていました(AKB48のコスプレもありました)。

 

 

会場内にも、かなり本格的なコスプレをしている人たちと趣味レベルでのコスプレをしている人たちの両方がいて、コスプレグッズ販売の会社(エクステ、服装、かつらなどのグッズ。ほとんどが浙江省義烏の会社でした)もあったので、ここで買ったかと思ったら、ほとんどの人が淘宝で買っているらしい。

グッズも大人気

案の定、国産アニメキャラクターよりも、日本とアメリカのほうが注目を集めている模様でした。特に人気グッズはほぼ全部といってよいほど、日本のアニメーション関連グッズでした。中でも一番人気があるのは、ゲーム機器展示エリアとアニメーション関連グッズ販売エリアです。特に、関連グッズ開発専門の台湾木棉花社、広州天聞角川社と限定版機動戦士ガンダムプラモデル販売の日本バンダイ社は、レジはもちろん、入り口だけでも、10mぐらい行列ができていて、商品を選ぶのに1時間ぐらいかかってしまったほど大人気でした。

 

一つ面白い現象としては、老若男女を問わず、みんな日本刀が気に入っているようで、買って手に持ちながら威勢よく歩いていました。

 

 

アニメ産業に益々力を入れる政府

初日で発表された2011年度上海アニメーション&オンラインゲーム産業発展報告によると、2011年上海アニメーション産業の年間市場規模は63億元で、昨対比で23.7%増、オンラインゲーム産業の年間市場規模は149億元で、昨対比24%増という(全国の1/3を占めています)。しかし、それと同時に、中国のアニメ業界では競争力のある優秀な作品の少なさ、国際的に売り込めるブランドの欠如、産業構造の不合理、未成熟などの欠点も見えてきたので、企業を支援するため、上海市は「十一五(第十一次五カ年計画)」からいくつかの政策を発表したという(目下上海市レベルの関連財政支出部分は年1000万元の支援だそうです)。上海市以外でも、アニメ産業は大きなビジネスチャンスを生むとして、年々力の入れ具合が大きくなっている事を感じます。

 

 

参考HP(中国語):
CCG EXPO ホームページ:http://www.ccgexpo.cn/
展覧会日程:http://www.ccgexpo.cn/page_contents/27
展覧会関連映像:http://www.ccgexpo.cn/multimedias
展覧会暦年出展企業分類&取引結果分析:http://www.ccgexpo.cn/page_contents/24#t_1
展覧会関連ニュース:http://shanghai.kankanews.com/chengshi/2012-07-12/1306158.shtml
業界発展報告の記事:http://www.cccnews.com.cn/2012/0713/9672.shtml
第八回展示成果記事:http://news.hexun.com/2012-07-17/143648550.html

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