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中国ビジネス書ランキング紹介

 中国のビジネスマンはどのような情報に関心を持っているのでしょうか?この疑問の答えに迫るため、中国での売れ筋書籍を見ていきたいと思います。

 今回ご紹介するのは、中国大手オンライン書籍ウェブサイト「当当網」のビジネス書ランキングです。

 トップ10を見ると、大きく「経営学理論」と「有名企業の事例紹介」に分類する事ができます。「経営学理論」関連は外国の著名経済研究者が執筆したものが多く、ほとんどが従来から経営学の教科書と言えるクラシックなものです。「有名企業の事例紹介」ではグーグル社や京セラ社など外国企業の紹介書籍も目を引きますが、それ以外でも中国において近年急成長し、世界に注目されている通信機器メーカー「華為」の管理方法の本も発売してからすでに一年半経っていますが、ランキング上位の位置を譲っていません。

 さて、2016年2月までの売れ筋トップ10の書籍を紹介します。

書籍売れ筋ランキング トップ10

1、『従0到1:开启商業与未来的秘密』(日本語版『ゼロ・トゥ・ワン』)

2、『以奮闘者為本:華為公司人力資源管理綱要』

3、『重新定義公司:谷歌是如何運営的』(日本語版『How Google Works』)

4、『金字塔原理』(日本語版『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』)

5、『不懂帶人、就自己干到死:把身辺的庸才変干將』(英語版『The Solution Tango: Seven Simple Steps to Solutions in Management』)

6、『卓有成效的管理者』(日本語版『経営者の条件』)

7、『給你一個団隊、你能怎麼管』

8、『重新定義団隊:谷歌首席人材官的団隊管理法則』(日本語版『ワーク・ルールズ!』)

9、『跨界戦争:商業重組与社会巨変』

10、『阿米巴経営』(日本語版『アメーバ経営』)

(2016年2月時点 当当網より)

中国オリジナルの書籍紹介

book_0022、『以奮闘者為本:華為公司人力資源管理綱要』(努力家本位:華為社の人的資源管理)

華為技術有限公司(ファーウェイ・テクノロジーズ)は1987年に設立された通信機器メーカーです。現在では世界各国で事業を展開し通信関連機器は世界2位のシェアを占めているので、ご存知の方も多いかと思います。

本書では、華為が世界に名だたる企業へと成長した理由を解説しています。著者はその理由を「競争力」であり、「競争力」を生み出す努力家本位の「価値観」だとしています。15万人の人材を抱える華為、成長には資本や技術も大事だが、最も重要なのは努力家本位とする人的資源管理であると、本書では強調されています。

 企業の価値や理念の重要性は近年中国でも叫ばれていますが、具体論の落とし込みに頭を悩ませている経営者や管理者が多くいます。その糸口として本書が人気を博しているものと思われます。

 

book_0077、『給你一個団隊、你能怎麼管』(一つチームを与えられたら、どのように管理する?)

著者の趙偉氏は、海外上場企業や中国民間企業においてチームづくりやマネジメント経験を有するマネジメントの専門家です。本書以外にも何冊かマネジメント関連の書籍を執筆し、好評を博しています。

本書では、GE、トヨタ、アップル、マイクロソフトなどの先進的なマネジメントモデルを中国向けにカスタマイズした経験を基に、チーム運営のポイントについて具体的な事例やそこから導かれる法則がまとめられています。

簡潔で分かりやすい点が、広く読まれている理由かと思われます。

 

book_0099、『跨界戦争:商業重組与社会巨変』(境を越えた戦い:ビジネス再編と社会の重大変化)

著者の水木然氏は、1984年生まれの言わば若き論客です。インターネットメディアを中心に評論を発信している他、オンライン小説の執筆など多岐に渡る活動を行っています。

本書では、我々は世界変革の潮流の中にいるとし、特にインターネットを代表とする新たな技術革命が世界を操っている点を中心テーマとして扱っています。中国で伝統的な企業が崩壊し、大企業が分裂、中小企業にも巨大な変化が訪れている中、国家やオンライン・オフラインなどの境を越え、統合や強化などの現象が発生し続けています。我々がこのような変革に対しどのように向き合うべきか、本書にはまとめられています。

内容はもちろんの事、いわゆる「80后」の著者が情報を発信し注目されている点も見逃せません。

 

(書籍画像は当当網より)

他書籍の紹介

book_0011、『従0到1:开启商業与未来的秘密』(日本語版『ゼロ・トゥ・ワン』)

 伝説の投資ゴッドファーザー。商業の秘密を紐解く作品、全ての人に関わる生存の哲学:ピーター・シール氏がリーダーとなる「PayPalマフィア」がシリコンバレーの新パターンを開く。シール氏はビジネスの伝説のそのもの。

 

 

 

 

book_0033、『重新定義公司:谷歌是如何運営的』(日本語版『How Google Works』)

第一冊目の中国に紹介するグーグルのリーダーの本。グーグルの管理と運営方法を初公開。グーグル社が躍進する10数年の内幕を解禁。

 

 

 

 

 

book_0044、『金字塔原理』(日本語版『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』)

バーバラ・ミント氏はハーバード大学卒、マッキンゼー社初の女性コンサルタント。

この本はポイントが明確で、優れた論理性、優先順位をつけた考え方、表現方法と標準的なアクションを整理したものである。

 

 

 

 

book_0055、『不懂帶人、就自己干到死:把身辺的庸才変干將』(英語版『The Solution Tango: Seven Simple Steps to Solutions in Management』)

1つの理念:自分で問題を解決するではなく、問題の解決者を育成する。

4つの原則:部下の方法で問題を解決できるなら、いくら愚かな方法であっても干渉しない;責任を問うことではなく、部下に話させる;一つの方法でいけない場合、部下を導く;いい方法を部下に教える。部下に教わる。 

 

 

book_0066、『卓有成效的管理者』(日本語版『経営者の条件』)

著しい効果を得ることが管理者の役目。しかし全ての知的組織の中、一人一人のナレッジワーカーが実際の管理者である―職権がなくても、組織に優れた成績を貢献できれば。

 

 

 

 

 

book_0088、『重新定義団隊:谷歌首席人材官的団隊管理法則』(日本語版『ワーク・ルールズ!』)

なぜグーグルは世界中の優秀な人材を集められるのか?なぜグーグルは人材管理のシステムにおいて、人材採用を最も重要としているのか?グーグルが如何に人材を育成し、確保した上で、人の潜在能力を最大限に発揮しているのか?なぜグーグルは飲食、ランドリー、医療、娯楽、公立学校などの福利を従業員に無料に提供しているのか?

本書では、これらの疑問を解明する。 

 

 

book_01010、『阿米巴経営』(日本語版『アメーバ経営』)

稲盛和夫、「日本の経営の神、人生の師」と呼ばれる人。日本の経営家、哲学家のリーダである。企業経営と人生理念に対し、独特な視点を持つ。40年間で二社のフォーチュングロバル500企業を創設した。彼は4000名あまりの経営者の指導者、10数冊の経営書籍と人生哲学書の作者である。本書は稲盛和夫のアメ—バ経営理念を紹介する。

 

 

 

 

次回は売れ筋ランキングの中から一冊を取り上げ、内容をご紹介していきたいと思います。

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